徒然の都

ベルウィックサーガ、ファイアーエムブレム聖戦の系譜&if、過去のSS置き場。

ベルウィックサーガ・4週目攻略メモ その3

第一章依頼 「若き騎士たち」 24ターンクリア
 
出撃要員:エルバート・アーサー・ルヴィ・イゼルナ
         ・アデル・レオン・シロック
 
 
 
【メモ】
暗闇の中の索敵マップ。
24ターン目にディサード捕縛。
特に厄介な敵は無し。
 
 
 
【オマケ・ミニ小説~第一章依頼2】
 
 
 
 
洞窟の中は外の空気と違ってかなりヒンヤリとしていた。
ここら辺一体は水源が近いせいだろう。
洞窟の奥の方でサラサラと水が流れる音がする。
松明を片手に、慎重に歩を進める男女が居た。
先頭を行くのは、フリーナイトのアーサー。
そして後ろから来るのは同じフリーナイトのルヴィだ。
 
「全く水源に毒を流すとはね…。」
 
勝気そうな顔をしたルヴィが呆れたようにそう呟く。
 
「同じ人間とは思えないな。そんな卑劣な事をするなんて。」
 
アーサーが相槌を打ちながら憤慨した様子を見せる。
彼らが修道院で見た光景は正に阿鼻叫喚の
地獄といってもよかった。
毒の混入により謎の熱病で倒れ泣き叫ぶたくさんの子供たち。
その子供たちを助けるためにも、原因を調査し解毒薬を
持ち帰らねば。
若い2人は使命感に燃えていた。
 
ガシャガシャ、と2人の体を覆う鎧が音を立てる。
重装、とは行かないまでもかなり重い鎧を着込んでいる2人は
音で敵に自分の位置を知らせているようなものだ。
だがこの際仕方がない。
もし敵兵や盗賊が出たらこちらが先手を
打って攻めれば良いだけのこと、
と2人は楽観視していた。
ふいにカツンカツンという靴音と共に、
村人風の身なりをした男が
こちらへ迫ってくる。
手にはフォークと呼ばれる槍の亜種のような武器を
構えている。
 
「出たな!」
 
アーサーは腰に下げていた剣をスラリと抜くと前に構えた。
一方のルヴィも背中にくくりつけてあったハンドスピアを
構える。ゴロツキ達は低くくぐもった声で
含み笑いをしながら2人に声をかける。
 
 
「くくく…ここから先は通さんよ。」
「俺たちの攻撃を受けきれるかなぁ!?」
 
 
暗闇の中、視界が悪く奥が見通せないが
どうやら敵は複数いるらしい。
狂信的な目つきをした数名のゴロツキ、といった風貌の男が
フォークを手に手に襲いかかってきた。
その攻撃をアーサーは盾で受け止め、勢いよく
前に剣の刃先を突き出す。
ゴロツキの肩がスパっと切り裂かれ
血が勢いよく噴き出す。
そこへルヴィのハンドスピアが繰り出され
反対側の肩に攻撃が繰り出される。
見事攻撃は当たり、ゴロツキにそれなりのダメージを
与えることができたが、致命傷では無い。
アーサーは、手で汗を拭うと盾を構えて次の攻撃の機会を伺った。
一方のルヴィは、離れた場所で何か物音がしたのに気がつく。
 
 
「アーサー、援軍よ!多分。」
「えっ、援軍?」
 
 
暗闇の更に向こうから、鎧の音、そして武器を構える音が聞こえる。
事前に聞いていたシノン騎士団…に間違いないだろう。
ルヴィの直感がそう告げていた。
音は、どんどん近づいて来ると
暗闇の中で姿を表したのは青い髪、オールバックの騎士に率いられた
小部隊だった。
どうやら癒しの魔導球を使えるシスターも居るようで
心強い限りだ。
 
 
「アーサーにルヴィ、だったな?以後こちらの指示に従って
行動してもらいたい。」
 
 
よく通る声で青髪の騎士がそう言うと、剣を片手に
ゴロツキへと勇敢に立ち向かっていった。
その後ろから、金髪の弓兵が味方に矢が当たらぬように細心の注意を
払いながら矢をつがえ、放つ。
混戦状態となったものの、程なくして
ゴロツキの2~3名は完全に沈黙した。
 
 
「この奥で、まだ気配がするわ。」
 
 
ルヴィがそう言うと、青髪の騎士エルバートは
こくり頷く。
エルバートが剣を持った手を前へかざすと、それは進軍の合図となった。
暗闇に蠢く敵対する者…その者の正体ははっきりとは分からないが
夜明けまでには全てが片付くだろう。
勇ましい金髪の女騎士と、芯の強い瞳を持った茶色の髪の騎士は
暗闇の中、尚も戦いを続けるのだった。
 
 
 
~終~ NEXT 山賊討伐