徒然の都

ベルウィックサーガ、ファイアーエムブレム聖戦の系譜&if、過去のSS置き場。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『暗夜王国の影』Part2

ファイアーエムブレムif 二次創作SS『暗夜王国の影』Part2 「物乞いには、通常は組織があってその元締めが末端の稼ぎを厳しく管理しているの。それで、稼ぎが少ない弱者……特に子供はより稼げるように大人に片腕か片足を斬り落とされ……時には顔の半分に焼けた…

『暗夜王国の影』Part1

ファイアーエムブレムif 二次創作SS『暗夜王国の影』Part1 ベルカは、まだ信じられずに居た。数日前に、暗夜王国の第一王子マークスから正式にプロポーズを受けた事を。だが、これは現実だ。自分の指に白く輝く婚約指輪がそれを示してる。 その美しい輝きを…

兄妹Part2(ファイアーエムブレム聖戦の系譜SS)

「しょうがないわね!じゃあ出かける前に あたしの特製のお弁当つくったげるから向こうで食べるのよ!」 あたしはわざわざ作った笑顔でそう言った。 兄貴はちょっと困った顔をして「お前は女らしくないくせに料理だけはうまいからな。 弁当作る間だけ待つか…

兄妹 Part1(ファイアーエムブレム聖戦の系譜SS)

これはとある修道院でのとある兄妹のお話。あたしは修道院を囲む塀の上で寝そべって今日の稼ぎを品定めしていた。 「パティ、お前また盗みをしてるなー!」 下からよく知った声が聞こえる。あたしと一緒の黄金の髪を持った小柄な少年、うちの兄貴のファバル…

風のフォルセティ(ファイアーエムブレム聖戦の系譜SS)

熱き炎の雨が降ってくる。じり、じりとそれは頬を焦がした。 後頭部が焦げたように熱い。 心なしか手足の感覚がなくなるような錯覚さえ覚える。レヴィンは、フォルセティの魔法書を前にかざしながら懸命に前へと進んだ。 ここで死ぬ訳にはいかない。 俺には…

戦女神Part2(ファイアーエムブレム聖戦の系譜SS)

布で丁寧に体を拭き終わり着衣を戻すと 足は自然に闘技場の観客席へと向かっていた。すがすがしい風が頬を撫で、場内に足を 踏み入れたその一瞬後には 熱気に包まれる。観客席から眺める光景は、新鮮だった。俺は闘技場に立ちはするが未だかつて観客席に足を…

戦女神Part1(ファイアーエムブレム聖戦の系譜SS)

わあーっと辺りから物凄い歓声が聞こえる。それは闘技場の中心に向かって投げかけられる観衆の声だ。 「ホリン!ホリン!」 観客は狂ったように一人の男の名前を呼び、 拳を振りかざした。 「ふっ…。」 それに応えるように俺は大剣をかざし軽く手をあげた。 …

新しく、ファイアーエムブレムSSを掲載いたします

お久しぶりです。こちらのブログでは過去に『ベルウィックサーガ』(家庭用シミュレーションゲーム)の二次創作小説を載せておりましたが、それに加えて過去に書いた『ファイアーエムブレム聖戦の系譜』並びにファイアーエムブレムシリーズのSSも掲載してい…