徒然の都

ベルウィックサーガ、ファイアーエムブレム聖戦の系譜&if、過去のSS置き場。

ベルウィックサーガ・4週目攻略メモその6

第2章依頼 「実戦訓練」41ターンクリア
 
 
 
出撃要員:アデル・レオン・アグザル・ルヴィ・アーサー・イゼルナ・
シルウィス・シロック
 
 
【備考】
シロック・ルヴィにやせた馬。
アーサーにシノン馬
 
 
【メモ】
まずは、アグザルで跳ね橋を降ろす。
すると下から増援が出てくるのでテキトーに
倒しながら、上の部隊は全力で離脱ポイントを防いだり、
バリスタ兵への補給路を経つ。
離脱ポイントを防いだままアーサーの当身で補給兵を軽症にして
その後捕縛。リペアストンと各種武器をGetする。
後は西に展開している部隊を倒すのみ。
ここで西へ向かって進軍していると森の中に潜んでいた
弓兵によりルヴィがお亡くなりに。でもリセット!
人死にがでるのは、このマップで最初かもしれない。
ハミルトンを20ターン目に捕縛して残りの帝国兵も倒す。
後は離脱するのみ。
離脱ポイントへ全員向かわせマップクリア。
 
 
 
 
【オマケ・ミニ小説~第2章依頼その2
 
 
 
 
執務室にて、リースは質素ながらも座り心地のよい
椅子に深く腰掛けて
副官であるウォードの報告を聞いていた。
 
 
「私たちが故郷シノンから乗ってきた馬は数頭無事に保護したようだね。
ご苦労。馬が必要な騎兵に配備してやってくれ。」
 
 
リースは生来の明るい表情でそう言った。
 
 
「シノン騎士団は快速をもって戦場を駆けるのが常套戦法ですからな。
まことに、馬が戻ってきたのは喜ばしいことです。
は…、直ちに軍馬取引所にて配備させます。」
 
ウォードが踵を返して、執務室から出ようとしたとき、後ろからリースの声が
かかった。
 
 
「馬の配備の前にウォードに伝えることがある。次の作戦では、
我が軍の兵達の訓練を行うつもりだ。」
「は…、なるほど。」
「ここから半日程行った所に帝国の補給部隊が
駐留しているとの情報が入った。
シノン騎士団の部隊を差し向けてこれの
殲滅に当たる。尚、今回の目的は
兵達の戦力強化だ。」
「人員を増やすことが、難しい以上今保有している
兵力の練度を上げて戦力を底上げする。
それが良いでしょう。」
「ではウォードが人選をして、明日明後日にでも兵を向かわせてくれ。」
「はっ…。」
「それと一つ言い忘れていた。兵士達に伝えておいて欲しい。
今回の遠征で、一兵たりとも兵を失わず戻ってきて欲しいと。
命に勝る宝は無い。無茶な進軍で命を縮めては本末転倒だからね。」
 
 
椅子から立ち上がり、窓の方を向きながら呟くリース。
ウォードは感心したようにその背中を見やり、心の中で賞賛する。
 
 
(やはりリース様は部下思いの優しい方だ。
父君であるバーンストル公の
血は確実に受け継がれているようだ…。)
 
 
 
遠征への出発の日が来た。
今回の作戦では部隊のリーダーを任されたレオンが
作戦の立案をすることになっていた。
目指す地に着くと、前方には高く上げられ通行不可能な
跳ね橋とその下に広がる
川がある。
そして偵察兵の報告によると、ここから
北西部に補給部隊の大隊が
陣取り、そこにはバリスタも配備されているとの情報だ。
 
「西回りルートだと確実に、帝国の補給部隊本体とぶつかってしまうな。
厄介なバリスタとも、だ。
アデル、どうすればいいと思う?」
「そうだな…あの跳ね橋を降ろすことができたら東周りルートで
安全に敵をおびき寄せ叩くことが出来るだろうな。」
「ふむ、それで行くか。俺達の部隊で飛行できる者、あるいは川を泳げる
者は居たか?」
「飛行できる兵は居ないが、泳げる者なら確か居たな。」
 
 
簡単な天幕の一室にアグザルが呼び出されてきた。
 
「アグザル、と言ったな。川の向こう側まで泳いで跳ね橋を操作して
橋を下に降ろす事はできるか?」
「そんなの朝飯前でぇ。泳ぎなら任せておけ。」
 
 
豊かに髭を蓄えた、体格の良い男アグザルはドンと胸を叩き
レオンの申し出に快諾した。
 
 
「俺は雇われものの傭兵だが、やることはきっちりやる。
雇用費分の働きはするぜ。」
「作戦決行は夕方だ。宜しく頼む。アグザル。」
「おうよ。」
 
 
 
夕方が来て空が薄暗くなる。
茜色に染まった空は、川の水面にその光を映し
普通の人間が見たならば「綺麗だ」と評することは
間違いないだろう。
だがここは戦場。
そのようなのん気な事を考えている暇は無い。
アグザルは上に羽織っていた服を脱ぎ、腰に固く縛り付けると
ジャボジャボと川に入った。
水深は意外と深い。
暫く泳ぎ進むと、じきに足が立たない程の深さになった。
ここを軍馬に乗った騎士や軽兵が移動して渡るというのはかなりの
無謀だろう。
 
アグザルは、胸の前で一かきし、足で一蹴りして
淀みなく泳いでいく。
その泳法はスピードに優れる「平泳ぎ」
と言う泳法だ。
岸の向こう側ではレオン達率いる小部隊が固唾を呑んで
結果を待っている。
 
 
ザバ、という水音と共に向こう岸に上がると
アグザルは跳ね橋の操作をする小屋まで
音を立てずに歩いていく。
中に入ると、誰でも操作できる簡単な
カラクリで跳ね橋を降ろすことができるようだ。
操作を終えると、カタンカタンという規則正しい音と共に
跳ね橋が下へ降りていき人が通行可能になった。
岸の反対側ではレオンがそれを視認してアーサーと
ルヴィ達騎兵に号令をかけた。
 
 
「馬で一気に跳ね橋を渡るんだ。ここからの作戦は疾風迅雷。
各自速やかに補給部隊と接近。敵に物資を届けさせるな!」
「おおおお~~っ!」
 

勇ましい声を

上げて応答すると馬と人は一体となって

一本の跳ね橋の上を通過していくのだった。

 
 
 
 
 
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