徒然の都

ベルウィックサーガ、ファイアーエムブレム聖戦の系譜&if、過去のSS置き場。

ベルウィックサーガ・4週目攻略メモ

第一章・「戦う理由」 27ターンクリア
 
 
 
出撃要員:リース+ウォード・イゼルナ・ディアン・エルバート・クリス・
アデル・レオン・シロック(全て固定)
 
 
 
【初めに】
今年の6月末くらいから、4週目始めました。
今回の目的は、今まで使う事ができなかったアデル・レオンの
クラスチェンジまで
頑張る事と、ウォローを入団させること、
ダウドのクラスチェンジなどです。
4週目に入ったのに今だ達成されていない数々の
問題に挑んでいきます!
 
 
 
【今回の攻略メモ】
北の山沿いの街道を使ってイゼルナを助けに行くリース達一行。
東の方ではイゼルナを守るディアンが孤軍奮闘する。
20ターン目にベンハーを撃破。23ターン目にリッチェンス捕縛。
 
 
 
 
【オマケ・ミニ小説~第一章任務】
 
 
「ここら辺が君の父上が言っていた合流ポイントのはずだな。」
凛々しい軍馬に乗り、剣を腰にさげた青髪のオールバックの騎士が
傍らの女騎士に確認を取る。
同じく馬に乗った女騎士は青い髪を風になびかせて、
ぐるりと顔を振り向けると
やや顔をしかめて、不機嫌そうに呟いた。
 
「ええ、ウォード隊長の言っていた事に間違いありません。早く
隊長達の隊に合流しないと。」
「ハハハ。クリス、君も強情だな。ウォード隊長は実の父親だろう。
そこまで『隊長』という呼び名に固執する理由はなぜだ?」
「エルバート。私に父は…居ません。母が病で亡くなったあの日から
私はそう決めたのです。」
「ウォード隊長は素晴らしい方だ。武技に秀で、また主君への忠誠も厚い。
君はもっと誇ってもいいのだぞ?まあ、君の父上嫌いは
軍では有名なんだけどな。おっと、村に着いたようだ。」
 
馬を駆ってサーラの村の入り口へとついた2人。
そこへ先発隊からの伝令が来る。
 
「報告します。村の武器・雑貨品店で軍に必要な物資を購入してから
合流されたし、とのウォード隊長からの命令であります。」
 
まだ年若い茶色の髪をした少年兵、と言った風情の伝令役の
兵が頬を蒸気させて2人にそう告げると、
クリスとエルバートは馬から降り自分の率いる部隊にも
伝言を回すよう計らう。
 
「補給物資の調達は重要な任務だ。
俺が周囲を見張っているから、ゆっくり買い物に
行って来い。」
 
エルバートは普段どおりの軽い調子でそう言うと、
クリスは軍人らしくキリっと唇を
締めて村の雑貨屋へと向かう。
キィとドアを開けて店内に入れば、わずかにカビ臭い匂いと
ともに店主らしい女性が出てきた。
 
「いらっしゃいませ。」
「早速ですが商品を見せていただけますか?」
「はい、こちらの棚にありますのでどうぞ見ていってください。」
 
木で作られた棚の中にはポーションやブロンズソード、といった
軍の必需品が細々と並べられている。
やや埃をかぶっているのが気になったが、その商品の中でも特に
目をひいたのが
「ボウガン」と「石の矢」だった。
クリスは弓騎兵だ。
しかも馬上で上手く弓を扱えるように日ごろから訓練している。
そのクリスにとってボウガンは自分の得意とする分野の
武器であったから、それを手にとって武器の細部を
確かめたのは言うまでも無い。
ずっしりと手に重いボウガンは、敵に接近された時に
至近距離からでも矢を放てる頼もしい武器であった。
迷わず、ボウガンと石の弓をカウンターに置くと、
それ以外の武器の質を見ながら
頭の中で計算する。
 
(手弓は、シロックに。ハンドスピアはレオンかアデルに。
ブロンズソードはエルバートに使ってもらうのが良さそうね。)
 
そして最後に確認したのが、「ハーフヒール」と呼ばれる
神聖な魔道球であった。
クリスは魔法など扱えない。
軍にはシスターや司祭と呼ばれる職種の人間は居なかった
から、ハーフヒールは必要ないかと思われたが
一応念の為に買っておくことにした。
 
 
店の棚は見事に空になり、女主人の
「今日は店じまいです。ありがとうございました。」
という声を後ろに店を後にすると、待たせていた
エルバートの部隊と自分の部隊と共に
リース隊と合流すべく、再び馬上の人となるのだった。
 
 
戦いの幕は開け、これからどんな困難が待っていようとも
諦めない。
その青い瞳に強い意志を宿して女騎士は行く。
そんな女騎士クリスを頼もしそうに横に見ながらエルバートもまた
気を引き締めた表情で馬を走らせるのであった。
 
 
~終~  NEXT…非道の兄弟